計算式は「切り上げ(人数 × 日数 × 6 ÷ 7)」

農林水産省の1人1週間約6本という例をもとに、3日分も不足しないよう切り上げます。乳児を含む全人数で計算します。

家族人数別のカセットボンベ目安
人数3日分7日分
1人3本6本
2人6本12本
3人8本18本
4人11本24本
5人13本30本

長時間の煮炊き、低温環境、器具の性能で消費量は変わります。表は安全な使用時間を保証するものではありません。

3日分の計算でも、端数は必ず切り上げます。3人では3×3×6÷7が約7.7本となるため8本です。必要量を下回らないようにするため、四捨五入や切り捨ては使いません。

表は一人あたり一週間約6本という目安を家庭人数へ機械的に換算したものです。湯を沸かす回数、煮込み時間、鍋の大きさ、気温によって燃焼時間は変わるため、献立と器具の表示も確認します。

現在量は、さび、へこみ、変形がなく、安全に使用できるボンベだけを数えます。古く状態が分からない物を必要本数へ含めてしまうと、災害時に使える本数が計算より少なくなります。

ボンベだけを増やしても、対応するこんろが使えなければ熱源になりません。点火装置、パッキンなどの状態と製造時期を確認し、器具と燃料を一つの備蓄として管理します。

使用前に、指定ボンベと設置場所を確認

カセットこんろにはメーカーが指定するボンベを使い、平らで周囲に燃えやすい物がない場所へ置きます。テント内や車内など換気の悪い場所では使いません。

  • 大きすぎる鍋や鉄板でボンベ部分を覆わない
  • こんろを2台以上並べて使わない
  • 暖房器具や直射日光の近くに置かない
  • 換気し、使用中はその場を離れない

使用場所は、安定した水平な台の上で、周囲と上方に十分な空間がある場所を選びます。新聞紙や段ボールの上へ置いたり、カーテンの近くで使ったりせず、燃えやすい物を先に移動します。

鍋底がボンベ収納部まで覆う大きな調理器具は、ボンベを過熱する危険があります。こんろの取扱説明書にある使用可能な鍋の大きさを確認し、災害用の鍋もその範囲に合わせます。

カセットこんろを2台並べる、炭やほかの熱源の近くで使う、器具を覆うといった使い方は避けます。短時間で調理を終えたい場面でも、安全装置が働きにくくなる使い方をしてはいけません。

室内で使う場合は換気し、使用中は火から離れません。換気ができない場所、テント、車内では使わず、停電時でも一酸化炭素中毒や火災を起こさないことを最優先にします。

点火しないときにガスが出続けないよう、使用を中止して原因を確認します。異臭や異音、炎の異常がある場合は無理に使わず、メーカーや専門窓口の案内に従ってください。

こんろとボンベは経年劣化を確認

日本ガス石油機器工業会は、カセットこんろは製造後約10年、ボンベは製造後約7年を経過したら買い替え・使い切りを検討する目安を案内しています。保管状態でも変わるため、さび・へこみ・変形がある物は使わないでください。

カセットこんろとボンベを安全に並べた生成写真
画像は安全確認を促す生成イメージです。保管・使用は必ず製品の取扱説明書に従ってください。掲載画像は、内容理解のために作成した生成イメージです。

製造年月日の表示位置は、こんろ本体とボンベで異なります。購入日ではなく製造時期を基準に確認するため、箱を捨てる前に本体表示の場所を家族で把握しておきます。

約10年、約7年という年数は、どの保管状態でも必ず安全に使える保証期間ではありません。年数内でも、ボンベにさびや変形がある、こんろの部品が傷んでいる場合は使用を避けます。

古いボンベを処分する方法は自治体によって異なります。穴開けの要否などを自己判断せず、自治体とメーカーの最新案内を確認し、火気のない場所で適切に扱います。

こんろを買い替えたときは、以前のボンベが指定製品かを改めて確認します。形が似ていて装着できるように見えても、指定外の組み合わせを使わないでください。

点検日を防災の日や季節の変わり目に合わせると、数量と状態を同時に確認できます。点検結果を箱へ書き、次回確認する年月も残すと、年数を追いやすくなります。

譲り受けた器具など製造時期や保管履歴が分からない物は、見た目だけで備蓄へ含めず、メーカーへ確認するか安全な製品へ入れ替えます。

高温を避け、立ててまとめて保管

ボンベはキャップを付け、室内の風通しがよく40℃未満となる場所に立てて保管します。こんろと離しすぎず、災害時に一緒に取り出せる配置にします。

ボンベは、直射日光が当たる窓辺、暖房器具の近く、夏の車内など高温になる場所へ置きません。高温を避けられる室内で、キャップを付け、倒れにくいよう立てて保管します。

水回りや床下など湿気が多い場所では、金属部分にさびが生じることがあります。箱のまま置いて見えなくなる場合も、定期的に取り出して底面や接続部の状態を確認します。

こんろとボンベを別々の奥深い収納へ置くと、停電時にそろえるのが難しくなります。近い場所へまとめつつ、ボンベをこんろの中へ装着したまま保管せず、取扱説明書に沿って分けます。

平時に一度使い、維持方法を決める

災害時に初めて使うと、装着方法や点火に戸惑います。普段の鍋料理などで安全に使い、使った本数を補充するローリングストックにすると点検も続けやすくなります。

練習では、ボンベの装着方向、レバー操作、点火、消火、取り外しまでを確認します。点火だけできても、使用後に安全に外せなければ災害時に扱いづらいため、一連の手順を試します。

実際に備蓄食品を一品調理すると、必要な加熱時間とボンベ消費の感覚が分かります。長時間煮込む献立ばかりなら、短時間で作れる食品へ一部を置き換える判断材料になります。

使用したボンベは、その日の買い物メモへ追加します。箱の手前から使い、新しい物を奥へ入れる流れにすれば、古いボンベだけが残るのを防ぎやすくなります。