一般食は「大人・子ども × 日数 × 3食」

ソナエカゾエでは、一般食を食べる大人と子どもの人数で計算します。乳児のミルク・離乳食は内容も使用量も異なるため、一律の食数に含めず個別に確認します。

人数別の一般食の目安
人数3日分7日分
1人9食21食
2人18食42食
3人27食63食
4人36食84食

食数は、家族が食べる回数をそろえるための管理単位です。4人7日分の84食は、4人が1日3回、7日間食べる機会を表し、84個の商品を意味するわけではありません。

大容量の缶詰を家族で分ける場合は、何人分の一回に使えるかで数えます。反対に、小さな栄養補助食品だけでは一回の食事に足りないことがあるため、主食や汁物と組み合わせて一食分にします。

現在量を数えるときは、冷蔵・冷凍庫の食品をすべて同じように含めません。停電後も安全に食べられる時間が限られるため、常温で保管でき、断水中でも準備できる食品を中心に数えます。

必要食数がそろっていても、すべてが加熱必須なら熱源や水が先に不足します。少なくとも発災直後に食べる分は、開封してそのまま食べられる食品を含めてください。

「1食=1商品」ではなく、食べる1回で考える

レトルトご飯だけで1食と数えるのではなく、缶詰やスープなどを組み合わせて、実際に家族が食べられる一回分を作ります。量が少ない食品は複数で1食、ボリュームのある食品は分けて使う場合もあります。

一回分を決める簡単な方法は、平時の一食を机へ並べてみることです。主食、主菜、飲み物などを見ながら、常温で置き換えられる食品を選ぶと、商品数ではなく食事として考えられます。

朝はパンやシリアル、昼はパックご飯と缶詰、夜は麺とレトルトのおかずというように、食べ方を変えると同じ味の連続を避けられます。献立表を厳密に作る必要はありませんが、3日分だけでも組み合わせを試すと不足が見えます。

子どもの一食と大人の一食では量が違います。ソナエカゾエは回数を同じ一食として数えるため、実際の購入時は家族が普段食べる量へ調整し、年齢だけで大人と同量にそろえないようにします。

袋を開けるためのはさみ、缶切り、食べるためのスプーンが必要な商品もあります。災害時に道具が見つからない事態を避けるため、食品の箱や収納場所へ一緒に置きます。

食後の片付けも一食の一部です。断水時に食器を洗う水を使いすぎないよう、ラップ、ポリ袋、紙皿などを活用する場合は、それらも食数に合わせて準備します。

主食・主菜・副菜をゆるく組み合わせる

毎食を完全な献立にする必要はありませんが、主食だけが続くと負担になります。食べ慣れた味を中心に、魚・肉・豆の缶詰、スープ、野菜ジュース、果物、菓子などを組み合わせます。

  • 開けてすぐ食べられる食品
  • 少量の水や加熱で食べられる食品
  • たんぱく質を取れる缶詰・豆類
  • 気持ちを落ち着ける好物や甘味
3回の食事例と備蓄食品を並べた生成写真
1食は商品1個とは限りません。画像は組み合わせ例を示す生成イメージです。掲載画像は、内容理解のために作成した生成イメージです。

主食はエネルギーを取りやすい一方、主食だけが続くと味や栄養が偏ります。魚・肉・豆などのたんぱく源、野菜を含むスープやジュース、果物の缶詰など、常温で組み合わせやすい物を少量ずつ加えます。

食品選びでは保存期間の長さだけでなく、家族が食べ切れる量を見ます。大容量の商品は保管効率がよくても、開封後に保存できない状況では余らせることがあります。小分けと大容量を混ぜると調整しやすくなります。

水分の少ない食品は保存しやすい反面、飲み水を多く必要とする場合があります。クラッカーや乾麺だけでそろえず、スープやウェットな食品も組み合わせ、飲料水の計算を圧迫しない献立にします。

食欲が落ちたときでも口にしやすい物や、気持ちを落ち着ける好物も役立ちます。ただし菓子だけを一食として大量に数えず、補助的な食品として全体のバランスを取ります。

水・ガス・食器が使えない前提も入れる

停電・断水・ガス停止が重なると、普段どおりの調理はできません。最初の1日分は無加熱で食べられる食品を多めにし、ポリ袋、紙皿、スプーン、ウェットティッシュも同じ場所へ置きます。

発災直後は、設備に異常がないか確認できるまで火を使えないことがあります。最初に食べる食品は、照明が少なくても開けられ、加熱せず、食器をほとんど使わない物を優先します。

水で戻す食品や湯せんが必要な食品は、必要な水量と加熱時間を製品表示で確認します。食料の食数が足りていても、調理水やボンベが足りなければ予定どおり食べられません。

温かい食事は安心につながりますが、安全が最優先です。カセットこんろは換気できる安定した場所で使い、テント内や車内、避難経路上では使わないでください。

乳児・高齢者・持病・アレルギーは別に確認

やわらかい食品、治療食、アレルギー対応食などは一般食の食数だけでは判断できません。普段食べている物の1日量、代替の難しさ、保存方法を確認し、必要に応じて医師や管理栄養士へ相談してください。

乳児のミルク・離乳食は、一般食の食数へまとめません。月齢、授乳方法、普段の回数から日数分を計算し、調乳用の水や哺乳用品、おむつなどを別の一覧で管理します。

高齢者やかむ・飲み込む力に不安がある人は、硬い保存食を食べられない場合があります。普段の食形態に近い食品を試し、とろみや水分について専門職の助言がある場合はそれに従います。

持病や食物アレルギーがある人の対応食は、災害後に入手しにくくなる可能性があります。原材料表示を毎回確認し、治療食や緊急薬については医師・薬剤師・管理栄養士などへ相談します。